2009-11-10

“安保の最前線”映画に

これが現実だ。

(引用開始)

起訴前引き渡し求めず=沖縄ひき逃げ「地位協定で対応」-鳩山首相 (時事通信 2009/11/10

鳩山由紀夫首相は10日午後の参院予算委員会で、沖縄県読谷村で発生した死亡ひき逃げ事件で米側が陸軍兵を拘束したことに関し、「今の日米地位協定の下で事が順調に進むように努力したい」と述べ、殺人などの凶悪犯罪に限るとした日米両政府の合意を踏まえ、陸軍兵の起訴前の身柄引き渡しは求めない考えを示した。社民党の山内徳信氏への答弁。
首相は「大変な悲劇だ。ご冥福をお祈り申し上げたい」と、被害者への弔意を示した。 
中井洽国家公安委員長は「沖縄県警も捜査を実施した。取り調べに入れば引き渡し手続きを進められる。起訴すれば身柄は拘束できる」と説明した上で、「今のところ極めて米軍も協力的だ。十分、従来の方式で対応できる」と述べた。

(引用終了)

沖縄の普天間基地移設を巡っての鳩山政権の迷走ぶりに、沖縄では11月8日、沖縄・米軍普天間基地の即時閉鎖などを求めて、「辺野古への新基地建設と県内移設に反対する県民大会」(同実行委員会主催)が宜野湾市内で開かれたばかり。にわかに、沖縄の基地問題=日米安保条約の不平等性がふたたびクローズアップされてきた。

そんなときに、ネット紙芝居「ANPO」の存在を知った。十五年戦争から現代まで。日本の歴史が沖縄の苦難の歴史と重なるのが日米安保条約の問題である。そのことがこの「AMPO」を見ていると重くのしかかってくる。

安保の現状を描くドキュメンタリー映画を作ろうとしている米国人監督がいるという。

(引用開始)

安保の最前線”映画に 米国人監督ホーグランドさん、県民大会を取材 (琉球新報2009年11月10日)


安保をテーマにした映画を制作するため県民大会を取材する監督のリンダ・ホーグランドさん=8日、宜野湾市の宜野湾海浜公園

【宜野湾】1960年の安保闘争をはじめ、安保をめぐる現状を描くドキュメンタリー映画の撮影に県内外で取り組んでいる米国人女性がいる。ニューヨーク在住の映画監督、リンダ・ホーグランドさんだ。5月に続き2度目の来県。8日、映画を締めくくる県民大会の模様を取材した。ホーグランドさんは「沖縄は安保問題の最前線でさまざまな問題を抱え、日米間の不平等でゆがんだ関係がよく見える。映画を通して、多くの人にその現状を伝えたい」と力強く語った。
ホーグランドさんは米国人宣教師の娘として京都で生まれ、17歳まで山口県や愛媛県などで育った。米エール大学卒業後は日本のテレビ局のニューヨーク支社でプロデューサーとして活躍。特攻隊の姿を描いた映画「TOKKO 特攻」のプロデューサーを務めるなど映画制作に携わるとともに、現在、黒沢明監督や宮崎駿監督など多くの日本映画の字幕翻訳も手掛けている。
映画「ANPO」は、反安保をテーマに据える絵画や写真、音楽など日本のアートを紹介しながら、アーティストなどにインタビューする構成。アートを通して、安保への抵抗を探る。沖縄にも焦点を当て、写真家の東松照明さんや石川真生さんの米軍基地をテーマにした作品をはじめ、米軍普天間飛行場代替施設の建設予定地の名護市辺野古で座り込みをするお年寄りなどの声も取り上げる。映画は安保闘争50周年となる来年6月に公開される予定だ。
ホーグランドさんは「アメリカは戦争に勝って日本に基地をずっと持ち続けている。沖縄では、密集したアパートの隣に異国のような基地が広がっている。その事実をほとんどのアメリカ人は知らない」と強調。「沖縄では不条理で不自然な日米関係だということが分かりやすい。それは騒音や暴行事件だったり、それを許す地位協定だったり。県民大会を見ると、沖縄では抵抗が終わっていないと感じる」と語った。(問山栄恵)

(引用終了)

「平等な日米関係」とは何か。「沖縄は日米安保のゴミ箱」ということばが重い。


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