2009-11-05

国会改革が肝だ。

「新しい日本をつくる国民会議(21世紀臨調)」の小委員会(座長・佐々木毅元東大総長)が「国会審議活性化等に関する緊急提言」を発表した。内容をざっと読んでの感想。

ほぼ小沢幹事長の主張と一致している。要するに、脱官僚依存の政治改革の肝は「国会改革」だということだ。官僚がつくった法案をちまちました審議で単に通過させるだけのお飾りだったのが今までの「国会」審議だった。「予算委員会」といいながら「予算」の話をしない奇妙な審議がTVを通じて流される。予算とは関係ない野党の「爆弾発言」に右往左往する閣僚に溜飲を下げるという、ガス抜き効果しかなかった。TVも各委員会などは中継しない。詰らんから。官僚の手のひらで「国会」面して行われる「儀式」に興味が涌くはずもなし。

国会主導で困るのは、官僚と無能な議員である。

国会が自立すること、つまりは議員が自立することによって、官僚主導から政治主導へ変えることができる。これが官僚やボス連中の最も恐れることであろう。その肝を熟知しているのが小沢一郎である。国会改革こそ政治改革の本丸である。これを攻略することが政治家小沢一郎の天命だとおそらく考えているのである。

小沢一郎がNHKのインタビューで「政治改革」は手段で、その目的がどうかが大事だと語っていた。手段と目的を二つながら持ち合わせている政治家は少ない。平野某のような手段だけの寝技政治家や目的だけの頭でっかち前原一派など。小沢一郎がいつまでもいるわけではない。次の小沢出でよというのが目下の私の希望である。今しばらく小沢に期待するしかないか。