特に倍賞千恵子がかわいい老女を演じているのは嬉しい。豪快に鼾をかく散髪屋の老女役の正司照枝、喜味こいしのエロ爺さんもキュート。松坂慶子の堂々たる太鼓腹も圧感。チョイ役の深津の滑稽味など、ハワイのちっちゃなホノカアという町の住人がそれぞれスローライフを体現している。佳作。こんな社会を目指せないかなぁ。馬鹿の一つ覚えのように「成長」とか「開発」とか「1番」とか、いつまでもトンチンカンでアホなこといってないでさぁ。
アイスクリームが とけそうだから
雨のなかを 歩くのをやめて
虹が消えるまで 虹が消えるまで
僕の好きな この道に立ってた
この世界に もしも海がなかったら
たぶん君も いないだろうって
この気持ちも この歌も
この風も この虹も なかったのかな?
虹が消える 虹が消える 虹が僕の前から
虹が消える 虹が消える 虹がこの世界から
いつかの別れが 僕らにきても
それは特別 意味などないって
虹が消えたあと 虹が消えたあと
君の好きな あの歌がきこえてた
この世界が ゆっくり教えてくれた
大切なのは 始まりなんだって
この気持ちも この歌も
この風も この虹も 嘘じゃないよね?
虹が消える 虹が消える 虹が僕の前から
虹が消える 虹が消える 虹がこの世界から
雨と太陽と君がいたら また虹はかかるから
雨と太陽と君がいたら また虹はかかるから
原作は、吉田 玲雄著「ホノカアボーイ」(幻冬舎)