2010-09-19

隠れた支配システムの終焉

マスゴミの終焉が近いと感じる。世論調査という名の世論操作に見られる凄まじい偏向が断末魔のように聞こえる。民主党代表選挙で、あれだけの小沢バッシングにも関わらず、小沢の善戦がその影響力が確実に低下していることを如実に物語っている。

さらに、同時に、官僚支配システム、特に検察の見るに堪えない劣化が進行している。そのことがより一層マスゴミの死滅に拍車を掛けている。何故なら、官僚支配システムとマスゴミは相互依存関係にあるからである。どちらか一方の劣化はもう一方の劣化を招く。今、その悪循環が始まっている。

ネットユーザーの間では、検察の前近代性は自明のこととなっており、また、マスゴミの影響力は既に完全に終わっている。検察がリークし、マスゴミが垂れ流した「政治と金」という呪文による世論操作の結果としての小沢への支持・不支持の数字は、マスゴミとネットでは、まるで真逆の結果となっている。

ビジネスモデルとしても劣化が一層進んでいる。まず、商品としての番組や記事の質の劣化が、購読者数や視聴者数の減少となって現れる。その結果、収入が減り、質が劣化するという悪循環に陥っている。また、ネットの普及に反比例するように広告料収入の減少が拍車をかける。この傾向は、時間と共に進行することがあっても、回復の目処は全くない。このペースでいけば早晩死滅していく運命にあるように見える。そのありさまは、あたかも恐竜が変化する環境に適応できずに絶滅していく場面に立ち合っている趣きがある。

マスゴミの死滅は、いわゆる「官報複合体」の崩壊を意味する。官僚支配システムは、マスゴミを使って世論誘導し自らの支配力を強化してきたが、そのシステムが無効化してしまう。同時に、さまざまな冤罪事件の発生によって、検察の正当性(=正義)が広範な国民の間で失われたことも影響は重大だ。

というのも、官僚支配システムに異議を申し立てる政治家を失脚させる、いわば「免疫システム」のように働いてきたのが、一方では、暴力装置としての検察であり、また一方で、その広報機関としてのマスゴミであった。その正当性と影響力が失われれば、相対的に官僚支配システムの力は弱まり、国民の代表としての政治家の力が増大する。

オランダの日本研究者・カレル・ヴァン・ウォルフレンKarel van Wolferenのいう「隠れた支配システム」の瓦解が始まっている。歴史は一歩づつだが確実に進む。少し長いスパンと国際的な視野と批判精神さえあれば方向を見失うことはない。

元気で行こう!絶望するな!